しかし、その時は突然にやって来ました。
釣行のお誘いを頂きました。
平野を嫋やかに流れる河川でデビューと相成りました。
しかしその前に、しておかなければならない事が山積みです。
ひとつ目の「初」:キャスティング練習
お師匠さんのご自宅裏手にある公園に出向きました。
いくつかの指導を頂き、行うも全くラインは直線に出て行きません。
数をこなす内に、どうにか釣りになるかも知れない程度にキャスト出来るようになりました。
ふたつ目の「初」:釣り場へ向かう
午前 3 時 45 分に師匠宅前に到着。積み込み確認後、いざ出発
こちらへは、年に何度か来る事はあるのですが、この時間帯は初めてです。
夜中の走行なので、日中の半分以下で到着。既に明けてきました。
そして、朝焼けがとても綺麗でした。平野ならではですね。
さて、現場に到着致しました。ウェアはリハーサルしましたが、なかなか大変でした。
そして、師匠の背後を足下に注意しながら進みます。
初めての私には、結構良い運動です。突然、ズボッっと下が抜けるので怖いです。
当たり前ですが、お師匠さんは装備もこなれており、着替えもあっという間です。
この時何故か、「最悪の事態に備え、着替え一式を持ってきている」と…(笑)
どのくらいでしょうか? かなりな距離を歩き、息も上がりかけた頃、釣場が見えました。
ピンと張った弦のような、緊張感のある気温と集中力の極みにあるアングラーたちが、
それぞれの持てる最大の技量と技術を自然と対峙するかのように、ぶつけています。
最初のこの場所では、釣果はあまり皆さん振るわなかったようで、師匠も誘ったものの、
初釣が丸坊主では可哀相と思われたのか、もっと川下の方に移動すると言われました。
その場所は、2km 程下流になり、またもや雪原ではないものの、泥濘地を結構歩きました。
師匠が「我慢していた用事を足しに行く」と言うので、単独の立ち込みを敢行しました。
こちらでは立ち込んだ所から、約 50m 程先でヌルンと非常に緩慢なライズを認めました。
私のレベルでも、その魚体のサイズは見て取れました。「なんまら、でかい」と…
シングルハンダーは私だけで、さすがに距離が出ないため立ち込みも、
その意識の現れなのでしょう、相当深みまで入っており、驚かれたようです。
案の定、ウェーディングバッグには防水ライニングを乗り越え、少々浸水していました。
みっつ目の「初」:初の釣果
私のタックルはフローティングなので、先端にスペイラインのシンキングティップを
私のタックルはフローティングなので、先端にスペイラインのシンキングティップを
継ぎ足しました。そのためキャスティングは昨日よりも、数段重いため、
より遠くにキャストするために、苦心しましたが、意外にも調子が取りやすく、
伸びのあるキャストが出来るようになった頃、何かレトリーヴ中にさわってくる感触!
何度か感じた後、思い切ってグッっと合わせてみました。すると、抵抗する力を感じました。
レトリーブの後、リールをワインドし、ゆっくりと水面に魚体が現れました。
鳥肌が立ちました。直後、証拠、証拠とカメラを取り出し、遊んでくれたアメマス撮影。
本当に有り難うの気持ちを込めてリリース致しました。
その後、アタリがあったものの、フライを切られて2番目は、お姿を見る事は出来ませんでした。
しばらくして、似たようなアタリがあり、今度は大きかったので、手元まで来るまでに、
相当な時間と体力を要しました。こちらも心からの感謝をお伝えし、リリース。
最後のファイティングは、合わせに成功してラインを引いた途端、プツン!
と言う事で私の初実釣は大満足の中、終了する事が出来ました。
それもこれも、お師匠さんと頼りになる販売店のお陰です。
この場をお借りし、感謝を申し上げます。
そして、昨日の興奮からさめやらぬ私は、師匠の勧めるギアを購入に行きました。
コンパクトな Landing net と折りたたみの杖、近々必要になるタックルです。
ふらふら~~っと吸い込まれるように、販売店へ行き、新しいタックルを購入!
はっきり言って、「ハーディー沼」という、生きてそこから帰った者は居ないという、
恐ろしい沼にとらわれております。(T_T)
Reel : Ultralite 5000 DD
Fly Line : Wet Tip WF - 5 - F / S Ⅲ
ともあれ、今回は初がこんなにも沢山ある中で、このような結果を頂き、
周りへの感謝の念に堪えません。これからも楽しい Fly Life を過ごしたいです。
有り難うございました